高齢者【リフォーム】<ポイント⑦>ほしいもの、いらないもの、部屋環境の整え方~住まいの改修ガイドラインより⑦~

公開日:2019年4月19日|更新日:2020年2月12日

あたたかい光はほしい、道路からの騒音は、勿論いらない。
高齢期になると自宅で過ごす時間が長くなります。同時に心身機能は徐々に衰え、少しの差が大きく感じられるようになってきます。そこで、光・音・臭い・湿気といった部屋の環境を整えることが大切です。体と気持ちの快適性にとても影響します。
今まで気にはなっていたけれど我慢していたこともあるのでは?せっかくリフォームするなら、居心地よく変えましょう。

目次

光と風と眺め、自然の恵みは最大限に

窓の役割とは何でしょうか? それは採光と通風、そして眺望です。冬のあたたかな陽射しはできるだけ取り入れ、夏の厳しい日差しは避けたい。夏は可能ならばエアコンに頼らず風を通して過ごせたら理想的、勿論冬の北風は防ぐ。部屋の中から外の緑が望めるならば広く開きたいが、通行人の視線は遮りたい。つまり住まいというのは、自然や周辺環境のいい所取りをしたいものであり、そしてパッシブすなわち電気・ガスなど設備に頼らないことが好ましく、その代表となる部位といえば窓であります。
リフォームでは、窓自体を新たに設けることも構造によってできなくはないですが、採光・通風・眺望の調節という点では、カーテンやブラインドで補うことが一般的です。効率的に遮光しながら通風は確保できる外付けのブラインドや、防犯も兼ねたシャッターで通風ができるタイプもあります。昔ながらの障子は、日差しをふんわりとやさしく取り入れ、視線を遮り、開閉も容易です。機械設備に頼り切るのではなく、できるだけ自然の要素を調節する工夫をすることで、体への負荷・ストレスを減らせます。

防臭、調湿、吸音など素材選びで快適に

リフォームに使う素材を、どのくらいご存知でしょうか? ビニールの壁紙が多い壁や天井ですが、その他の素材もちょっと検討してみてはいかがでしょう。例えばいまや高価なものになりましたが、左官職人さんによる塗り壁。昔ながらの漆喰や、広く知られるようになったものの割と日本での歴史は浅い珪藻土は、極小の孔が臭いの元となる物質を吸着・分解し、湿った時期には湿気を蓄え、乾いた時期には吐き出す調湿性能を備えています。加湿・除湿を設備だけでなく内装の素材も併せて計画することで、体調を整える助けになってくれます。また、騒音対策では、既存の窓の内側にもう一つの窓を設置することや壁中の下地に入れる断熱材グラスウールなどは断熱性能の向上と同時に吸音に有効です。
戸建てかマンションか、どの程度の予算でどの程度のリフォームを行うか、一番優先したいことが何かはそれぞれですが、まずは、こうなったらいいな、と思われることを、全部依頼先に伝えてみてください。表面や下地の素材の選び方で解決できることもあるはずです。

明るいだけじゃない、安らぎの照明計画

高齢で文字が読みにくくなってきたから、照明はとにかく明るく、と考えられる方は多いですが、果たしてそれだけで良いでしょうか。確かに、本や新聞を読むときには若い時よりも高い照度が必要とされるでしょうが、ずっと文字を追いかけているわけではありませんし、本当に必要な部分だけを明るくすれば良いかもしれません。例えば天井にシーリングライトを1台だけ設置するのではなく、壁に取り付けるブラケットライト、床に置くスタンドライトなど複数の照明を組み合わせることで柔らかい雰囲気が作れます。
部屋の機能によって求められる明るさが違います。洗面所はやはり明るいほうが良いでしょうし、リビングや寝室では過ごしやすく落ち着いた雰囲気を作りたいものです。もちろん、日中窓から入る自然の光だけで過ごせる時はそれが最適です。一番明るさが必要とされる場面を基準にしていつも一定に保つのではなく、必要な時に必要なだけの明るさに調整するくらいの手間はかけても良いのではないでしょうか。
上手に人口の照明と採光を計画して、自然のサイクルに近い状態にしておけば、視力の低下を補い、体のリズムを整え、睡眠の質を向上するのに役立ちます。

より詳しい内容は、リフォーム評価ナビの「ほしいもの、いらないもの、部屋環境の整え方」をご覧ください。

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