高齢期リフォーム【ポイント⑤】住宅内の生活動線を安全で安心な空間に整えよう~住まいの改修ガイドラインより⑤~

公開日:2019年4月17日|更新日:2020年2月12日

居室やリビングから玄関・トイレなどの生活動線上において、バリアフリーを意識して空間を備えておくと、安全で安心な自宅で充実した自立した生活を送りやすくなります。特に将来、車椅子や介助が必要になった時、車椅子や介助者と移動する空間となりますので、今は必要なくても将来のために整えておきましょう。
それでは、バリアフリーリフォームのポイントを考えてみましょう。

目次

生活動線上の床の段差や素材に注意しよう

生活動線上において、床の少しの段差を解消することによって、転倒・転落などの事故を予防することができます。一番つまずきやすいと言われている床の段差は1㎝〜3㎝程度のちょっとした段差です。
また、車椅子を使用する際はちょっとした段差も不自由になります。畳からフローリングへ変わる箇所や、フローリングからカーペットなど、仕上げ素材の異なる境目に入っている材料のちょっとした段差や、厚手のラグをしいた際の段差等、様々な箇所での配慮が必要です。なるべく段差を小さくすることと、低い箇所から高い箇所へと斜めにカットされた材料を境目に使用するなどの工夫をすると、つまずく心配も不自由さも解消されます。
また、床の仕上げ材は滑りやすいかどうかを考慮して選びましょう。水周りの床などに使用されるタイルや大理石などの材質はとても硬く、少しでも濡れると滑りやすい性質があり、転倒すると大きな危険を伴います。小さなお子様や、高齢者の方のお住まいは特に注意が必要です。滑りにくく工夫されていて、衝撃を和らげるようなビニール質でクッション性のある素材にする等、十分配慮をして素材を選びましょう。

動作を伴う箇所や移動する箇所には手すりを設置しよう

座る、立つという行為のあるトイレ・浴室などの空間には、手すりを設置しましょう。高齢者にとって座ったり立ったりする時には、体重を支えられる手すりがあると転倒防止にもなります。浴室は特に床が滑りやすくなっています。浴槽への出入り時に動作がスムーズに行える位置に手すりがあると安全です。
また、手すりの形状も棒状のものや、板状のもの、強く握れる丸いもの等様々です。
素材も木製、金属製、塩ビ製等、いろいろとあります。インテリアとしてのデザイン性も取り入れたいところですが、滑りやすくないか、きちんと手にフィットして握ることが出来るなど、きちんと体を支えられるかどうか考えて選びましょう。

生活動線上の幅や広さを確保しよう

車椅子利用者本人や、介助者がストレスなく余裕をもって生活するためには、廊下の幅や広さ、居室・トイレ・浴室の出入り口の開口幅は、必要な寸法を確保する必要があります。特に、車椅子は直角に曲がることは難しく、廊下などの曲がり角は大きな幅が必要となりますので、廊下の幅や出入り口の開口幅を800㎜から900㎜程度の内法幅(壁から壁の寸法)にすることがお勧めです。
手摺を設置することで少し狭くなってしまう場合や、元々幅が足りない場合は拡張工事が必要となります。介助しやすいように寝室から浴室やトイレまでを出来るだけ曲がらずまっすぐにアプローチできるようにしておくなど、リフォームをするタイミングなどで将来を見据えた計画を立てておきましょう。
出入り口となる開口扉は、開き扉から引き戸に交換すると、出入り口の幅が広く確保できます。引き戸の設置が難しい場合は、折れ戸にするなどの工夫をして開口の幅を確保しましょう。開口幅を広く確保しておくと、万が一、将来介助が必要になっても、介助者とともに、又は車椅子でスムーズに移動することができます。

より詳しい内容は、リフォーム評価ナビの「主要動線上のバリアフリー」をご覧ください。

「リフォーム評価ナビ」とは

2011年より、一般財団法人住まいづくりナビセンターが公正・中立な立場で運営するリフォームポータルサイトです。口コミ評価を中心に地域の事業者に関する情報やリフォームに役立つ情報を提供し、消費者のリフォームの適切な実施を支援しています。

編集協力 一般財団法人住まいづくりナビセンター リフォーム評価ナビ

上へ