高齢者【リフォーム】<ポイント③>わが家のトイレ、使いやすく整えて安心の生活を~住まいの改修ガイドラインより③~

公開日:2019年4月16日|更新日:2020年2月12日

住み慣れたわが家で長く安全に自立した生活を送るには、トイレの使いやすさが大切です。歳を重ねるとトイレに行く回数が増え、特に夜間では何回もトイレに起きてしまうこともあります。寝室とトイレは近接させる、出入口の段差は無くし必要な場所に手すりを取り付ける、使いやすい機器を設置するなどを配慮し、できるだけ自立生活が長くおくれるトイレ環境に整えていきましょう。

目次

トイレと寝室の動線を安全に

歳を重ねていくと、夜何度もトイレに起きてしまうことがあります。寝ぼけて転倒したり移動にストレスを感じたりすることもあるので、間取りの変更も考えてのリフォームの場合は、トイレはできるだけ寝室に近くすることを考えましょう。
寝室から廊下を通らずに直接トイレに行ける、または寝室とトイレを隣接させると動線が短くなり、転倒の心配や室温の違いによる身体への悪影響が少なくなります。自分で移動しづらくなった時には、ベッドのそばに水洗式トイレを設置することも可能です。部屋の温度差や移動の心配もなく、自力で排泄を行えるので気分も明るくなり、排泄にまつわる負担を軽くすることができます。後付けできて移動も可能なので、状況に合わせて取り入れると良いでしょう。
また、寝室からトイレまでは段差を無くし、出入り口は上吊り式の引き戸にし、床を平らにすると、つまずくこともなく安全です。引き戸が取り付けられない場合は、スライド扉や中折れ式の扉などもありますので、使い勝手を考えて選んでみましょう。
介助が必要になっても、トイレを広げられない場合、トイレの前の廊下を使用時に取り入れてしまう方法もあります。廊下にカーテンなどを取り付けて、使用時にはカーテンを引くようにすれば、簡易的ですがプライバシーを保つことができます。生活動作を考慮し、将来介助が必要になった時にも対応できるように整えておくとよいですね。

トイレと身体を支えるもの

まだまだ元気だし、狭くなるからトイレに手すりなんて…と手すりなどを付けることに抵抗のある方もいるのではないでしょうか。そんな時には、将来必要に応じて取り付けることができるように、幅をもたせて下地を入れておくと、いざとなった時に安全に取り付けることが可能です。狭くなると思われる方は、折りたたみ式の手すりもあります。
手すりでなくても手を添える棚(カウンター)を設けると、それに手を置いたりつかまったりして立ち上がることができます。ペーパーホルダーの上に棚やカウンターがついていて、その下に収納BOXがついているものもありますので、予備のペーパーを入れたり、トイレで使用するものを入れておくことができ便利です。
加齢により力を入れてものを握りにくくなることがあるので、トイレで座ったり立ち上がったりする時の手すりは、しっかり握りしめることができるようにやや細めの物にし、立ち上がってから移動するという動作にはL型手すりが使いやすいでしょう。手すりをつけたい壁が強度不足の場合、状況に応じて補強板を使えば、壁補強工事をしなくても手すりを取り付けることができますので、必ず専門家に相談してください。

トイレの機能と使いやすさを考える

トイレには様々な機能がついています。トイレの前に立つと自動で便座の蓋が開くという機能は、腰をかがめて蓋を開く動作が一つ減って便利という声を聞きます。トイレスペースに余裕が無く、タンクの上に手洗い器が付いているトイレを使用していて、リフォームで取り替える場合は、腰をかがめて手を伸ばす動作をしなくてもよいように、タンクの上ではなく、別に小さい手洗い器を設けることをお勧めします。
冬場の夜間にトイレに起きる際には、急な温度変化による血圧の急変により、身体に異常が起きないようにする配慮も必要です。トイレ内に暖房器具を設置したり、床や壁が温かくなる仕上げ材もありますので、状況に応じて取り入れてみましょう。トイレ環境を整えておくと、長く快適に過ごせる住まいになります。リフォームを思い立ったら、優先順位と予算とスケジュールを検討して、専門家に相談しながら進めましょう。

より詳しい内容は、リフォーム評価ナビの「わが家のトイレ、使いやすく整えて安心の生活を」をご覧ください。

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