高齢者【リフォーム】<ポイント②>出掛けよう!不安なく出掛けられる住まいとは?~住まいの改修ガイドラインより②~

公開日:2019年4月16日|更新日:2020年2月12日

何気なく使ってきた玄関、玄関から家の前の道に出るまでの通路や門、改めて眺めると不便や不安を感じるところはありませんか?家も人も歳を重ねると、そんな箇所は徐々に増えていきます。玄関や外の通路は出入りする時に必ず使う場所。いつでも誰でも安全にストレスなく使えるようにしておきたい所です。将来、からだの機能が下がっても、出掛けることが億劫にならず、安心して使い続けられるようなリフォームをしませんか?

目次

さぁ支度!まず玄関に向かいましょう

玄関は何をする場所でしょうか?日本の住宅の玄関は、靴を脱ぎ履きする場所です。かつて日本のいわゆる和風住宅は、玄関と屋内の床に40センチメートルほどの段差があり、段差を縮める沓脱石や腰かける式台などがありました。近年、戸建住宅の玄関と屋内の段差は、20センチメートルほどが一般的です。段差があり、しかも靴の脱ぎ履きをする玄関の上がり框付近では、手すりを設けたり、下足入れを兼ねたベンチや式台などを設けたりする改修が役立ちます。もし手すりが壁に付けられない場合には、床と天井に固定するポール状のものを付ける方法もあります。また、広さのある玄関であれば椅子を置くだけでも助けになります。
そして、この部分の足元を明るくする工夫も大切です。夜の状況をよく確認して照明を増やす、暗くなったら自動で点灯する器具を設けるなどの工夫をしましょう。足元灯も有効です。コンセントを利用して付けられるものや非常時に取り外して懐中電灯として使えるものもあります。

玄関扉を開けて、閉めて、いざ出発!

住まいの玄関扉はどのようなスタイルでしょう。引き戸ですか?開き扉ですか?
少し前まで、特に都市部の住宅の玄関扉は、玄関の外に向かって開く開き扉が大半でした。日本の和風住宅は元々引き戸の玄関扉でしたが、既製扉の普及と同時に開き扉が増えていきました。ただ開き扉は、必ず内外どちらかに扉が動くための空間が必要になります。外開きの玄関扉なら、玄関扉前に人が下がって立つだけのスペースが必要になります。また通る際には、扉を押したり引いたりしながら通り抜けなければなりません。例えば大きな荷物を持ちながら、また杖などを使いながら通るには少し不便ではないでしょうか。
そんなニーズもあり、この10年ほどの間に既製品の引き戸玄関扉がとても増えています。玄関周りが狭い住宅や家族構成によっては、開き扉より引き戸の方が使いやすい場合も少なくありません。思い切って引き戸への改修を考えてみてはいかがでしょう。
また、玄関扉の開閉や鍵の操作を行う際に、扉周りにも手すりがあると安心です。断熱性や気密性の上がった扉には、開け閉めの際に意外と力が必要なものもあります。近くに手すりがあると通過の際も安心ですし、開閉の際も体が安定します。

注意!通路にしわ寄せがきていませんか?

住まいの敷地は、通常道路より高くなっています。玄関と室内の段差が小さくなったこともあり、玄関から道路までの通路には段差や傾斜があります。こうした敷地内の通路は、建物と違って少し無理をして作られていたり、必ずしも安全でない場合もあります。段差や凹凸があると、キャスターのついた鞄や買い物に使うカートを動かしたり、持ち上げたりするのも大変です。また年齢が上がり足先がうまく上がらなくなると、小さな段差でもつまずきます。
可能であれば、段差はスロープに改修したり、路面の仕上げを変更したり、手すりを設けるなど、安全面にも留意した改修を行いましょう。もし階段や段差が残る場合でも、手すりや仕上げ材の選び方で安全でスムーズに使える通路にすることはできます。使い方や住み手の状況は様々です。庭や植物との関係にも注意し、目的をよく整理して安心で快適に使える通路にしましょう。
心身の機能が低下しても、安心して家と外を行き来できる環境が整えば、外出や運動、社会活動も億劫にはなりません。外の世界とつながる玄関や通路を安全に整えて、心も体も健康に保てる住まいを備えましょう。

より詳しい内容は、リフォーム評価ナビの「出掛けよう!不安なく出掛けられる住まいとは?」をご覧ください。

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