高齢者【リフォーム】生き生きと健康に暮らし続けるために、住まいの備え方~住まいの改修ガイドラインより~

公開日:2019年4月15日|更新日:2020年2月12日

日本人の平均寿命はどんどん伸び、これからは人生100年時代と言われています。できるだけ長く住み慣れた住まいで自立した生活を送りたい、多くの人がそう願っています。また国も高齢期は施設ではなく、できるだけ自宅で過ごせるよう、地域の仕組みを整えています。高齢期も住み慣れた地域でコミュニティに根ざし、それまでと変わりなく暮らしていく、そのためにはどのような住まいの備えが必要なのでしょうか。

目次

健康で長生きの秘訣はフレイル予防

みなさんは「健康寿命」についてご存知ですか。健康寿命とは、高齢期においても自立した生活ができる、自分の意思で生活を楽しむことができる年齢寿命のことです。自身を取り巻く環境や健康状態の差にもよりますが、現在、日本人の平均寿命と健康寿命の差はおよそ10年程度、加齢とともに徐々に体や心が衰弱していくこの期間を「フレイル(虚弱)期」と呼びます。
フレイルには大きく3つの要素があり、1つめは「身体の虚弱」、2つめは「こころの虚弱」、3つめは「社会性の虚弱」です。「身体の虚弱」とは、加齢や運動不足など生活習慣により筋力が落ち体力が低下すること、「こころの虚弱」は、うつの症状や認知機能の低下などによるもの、「社会性の虚弱」は家にとじこもりがちになる、孤食により食事をおろそかにする、といった状態になることです。健康寿命を延ばすにはフレイル予防が大きなポイントとなります。

目指すは健康で安全、暮らしを楽しむ住まい

では、どのようなタイミングで住まいの備えを行えばよいのでしょうか。それは、大きく環境が変化するより少し早めの時期に改修計画をすることがポイントと言えます。そして、「高齢期のための住まい」を目指すのではなく、基本は「誰にとっても心地よい住まい」であり、「これからの暮らしを楽しめる住まい」を目指すことです。その延長線上に介助や介護が必要になった場合を想定した全体の改修計画をすると、将来、必要になった時点でより効率よくバリアフリー改修を行うことができます。
フレイル予防は、住まいの温熱環境の改善や、転倒やつまずきなどの事故を防止するようなバリアフリー改修も大きな効果となります。せっかく改修を計画するのであれば、誰にとっても健康で安全な住まいを目指したいところです。旧耐震基準の住まいであれば、まず耐震診断を行い、必要に応じて耐震補強をする、また、住まいの中で温度差が大きいと感じるのであれば、できるだけ断熱性能を上げる計画をしましょう。
そして、昨今の水回り機器や照明器具などの住宅設備は、さまざまな機能が付加されており便利な反面、使いこなすのにも慣れが必要です。新しい機能や設備は、使いこなす期間を考えて早い段階での導入をおすすめします。

加齢による体の変化と住まいの対応を知る

加齢とともに体は徐々に変化します。筋力の衰えにより、つま先が上がりにくくなるため2センチ程度のわずかな段差で転倒しやすくなり、トイレや浴室、玄関などでの立つ、座る、かがむといった動作が辛いと感じるようになります。温度感覚や聴力が衰えることで、室内の温湿度を体感で感じにくくなり、音が聞きづらい、高音域は聞こえにくい、などさまざまな感覚が変化していきます。また、就寝時にトイレに起きる回数が増え、寝室からトイレまでの距離が大変だと感じるかもしれません。
これら加齢により誰にでも起こる体の変化を知っておき、将来に向けて住まいをどのように備えるとよいか考えておきましょう。

より詳しい内容は、リフォーム評価ナビの「生き生きと健康に暮らし続けるために、住まいの備え方」をご覧ください。

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