冬季の入浴習慣の見直しを!消費者庁が高齢者の入浴に注意~ヒートショック~

公開日:2018年11月27日|更新日:2019年2月18日

消費者庁は「いい風呂の日(11月26日)」を機会に、入浴習慣を見直そうという注意喚起情報を発出しました。高齢者の増加に伴って高齢者の入浴事故が増加傾向にあり、特に7割が11月~3月に起きるとされています。同庁では、2016年1月、2017年1月にも注意喚起を発出していますが、今回は、2018年9月に高齢者の家庭内事故状況をまとめたことを受けた第3弾となります。

目次

高齢者の事故のうち、入浴事故は交通事故よりも多い状態が続いています

消費者庁によると、高齢者の事故のうち、「不慮の溺死及び溺水」による死亡者は、年々増加傾向にあり、これらの多くが「家」または「居住施設」の「浴槽」における入浴中の事故であり、11 月~3月の冬季に多く発生していることから、これから寒くなる季節は、特に注意が必要としています。
高齢者の死亡事故のうち、浴槽で溺れるなど、入浴中の死亡者数が2016年は4,821人で、交通事故による高齢者の死亡者数3,061人をおよそ1,700人上回っているそうです。高齢者の入浴中の死亡事故は、年々増加傾向にあり、2011年以降、入浴中の死亡者数が交通事故を上回る傾向が続いています。
外に出かけるときに「気を付けてね」ということがら以上に、浴室に入るときにも「気を付けて」いく必要がありそうです。

入浴事故を予防するために

すぐできる入浴事故対策

消費者庁では「入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります」「高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故防止を行うことが大切」としています。

今回の注意喚起では、入浴中の事故を防止するために、特に以下の点を確認することが必要としています。

(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
(4)食後すぐの入浴、またアルコールが抜けていない状態の入浴は控えましょう。
(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので注意しましょう。
(6)入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらいましょう。

入浴事故が起こったらどうするか

消費者庁では、2017年1月の注意喚起情報では、入浴者の異常を発見した場合の対処法として、下記をあげています。いざという時のために、救命講習を受けておくことも必要です。

1.浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。
2.入浴者を出せるようであれば浴槽内から救出する。直ちに救急車を要請する。
(出せないようであれば、蓋に上半身を乗せるなど沈まないようにする。)
3.浴槽から出せた場合は、肩を叩きながら声を掛け、反応があるか確認する。
4.反応がない場合は呼吸を確認する。
5.呼吸がない場合には胸骨圧迫を開始する。
6.人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫 30 回、人工呼吸2回を繰り返す。できなければ胸骨圧迫のみ続ける。

暖まりやすい脱衣所や浴室にする

消費者庁では、事故予防の第1に「入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう」を挙げています。
家全体が暖かく温度差が少ないことが理想的ですが、築年が古い住宅では冬場の脱衣所や廊下は外気温と変わらないぐらい寒いというケースもみられます。そのようなケースでは、外が寒くなる前にお風呂に入ってしまうことも効果的です。
すぐできる工夫としては、脱衣所に暖房を設置して、入浴前に十分に暖めておくことがあります。浴室に暖房があれば入浴前にしっかり暖房運転をすることが大切ですが、暖房がない場合は入浴前にシャワーで湯張りをすることで浴室を暖めるという工夫もあります。
浴室や脱衣所をリフォームをすることで、より強力な暖房機器を設置することができますし、床・壁の断熱工事や窓の性能を高めることで脱衣所や浴室が暖まりやすいものとすることも可能です。
詳しくは、リフォーム&住み替えガイドブック をご参照ください。

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