高齢者向け住宅

働くシリーズ生の声② 「一人ひとりにあった応対を」

公開日:2018年10月9日|更新日:2018年10月10日

サービス付き高齢者向け住宅の現地フロントスタッフ、アテンダー、管理者などの生の声をお届けするコーナーです。この仕事に就いた思いや、最近のサービス付き高齢者向け住宅の現状などを語っていただきます。

今回は藤沢市にあるサービス付き高齢者向け住宅「いちごホーム」で開設以来施設長を務める『杉本有亮さん』を取材してきました。

目次

環境に感謝

「自分はそんなに立派じゃない。怒られるような事態もあったけど、周りのフォローに助けられてきた」。
7年前、当時住宅型有料老人ホームだった「いちごホーム」のホーム長に着任した際、最初に決意したのは「楽しんで生活を送る入居者で物件を満たすこと」。元々特定施設で勤務していたこともあり、身体ケアも含めて常に、入居者のことを第一に考えて動いてきた。「おかげで事務作業貯めこんじゃうこともしばしば」と苦笑い。
最初は簡易だった生活支援サービスも、入居者のことを考えていると自然と肉厚な内容に。自分の仕事量が増えて大変と笑いながらも「これがいちごホームの『魅力』だと誇れるようになったのは嬉しい」と頬を緩める。

入居者は学びをくれる「人生の先輩」

福祉の世界に興味を持ったのは学生時代。最初は児童福祉に興味があったが、専門学校の実習先で大きく考えが変わった。
「実習の成績が高齢者関係の方がよかったからですね」といたずらっぽく笑いながらも、「子どもは僕の所作で人生や性格に影響が出る。逆に高齢者は自分の人生に学びを与えてくれる存在だと思った」と当時の思いを振り返る。
就職してから常に気を付けているのは、「適切な距離感」。
入居者はあくまでも「お客様」と理解しながらも、何でも話せる関係を作るために、時に友人・知人・家族や兄弟の様に接し方を変える。「『そうだよね』と『そうですよね』とで心象はかなり変わる。密に接しながらも踏み越えていけない線だけは気を付けている」とモットーを明かす。
そうした思いは自然と従業員にも伝わっている。「従業員も入居者も十人十色。お互いの個性をしっかり発揮できればいいと思っている」。

自分の時間より他人の為

仕事を離れると、一児の父に早変わり。運動会など学校行事には極力参加するように心がけているので、父兄から「パパさんいつも居ますね」と一目置かれているという。
「家族の前だと、職場みたいに空気を読んだりできない。感情が入っちゃうからかな」と照れ笑い。妻も介護職経験者で仕事に理解があることに強く感謝している。夜間に緊急呼び出しがあった際も「行ってらっしゃい」と嫌な顔一つせず送り出してくれることが、モチベーションに繋がる。
「家でも職場でも自分の時間はほとんどない。ただそれが性に合っている」と誇らしげな笑みを見せる。
最近は入居者用イベントの試案に時間を使う日々。先日地域の学生を呼んで開催したマジックショーは大好評で確かな手ごたえを掴んだ。「若いパワーだけでなく、若さゆえのたどたどしさも入居者に笑顔を与えた。第二弾を考えるのが今の楽しみ」と入居者第一なほほえみをみせる。

いつも笑顔を大切に

人と接する時、いつも笑顔でいるので、「杉本さんがいる日は館内が明るくなるね」と言われることも。笑顔で説明すると、入居者の不安もスッと解消されていくこともある。
これまで10人近くの入居者を看取ってきたが、そんな時でも他の入居者と接する時は笑顔を絶やさなかったという。最期の場所としていちごホームを訪れる人も多く、そうした人たちに少しでも楽しい思い出を作ってもらうよう心がけている。「自分たちがやることは変わらない。だからNOと言わず、どこまでできるかを常に考えています」と入居者を思う優しい笑顔を覗かせた。

いちごホーム サービス付き高齢者向け住宅登録情報
編集協力 樋口彰治(高齢者住宅協会/神奈川ロイヤル株式会社

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