厚生労働省は2022年7月29日、2021年分の平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表を発表しました。
令和3年簡易生命表の概況
男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年となり、平均寿命(2021)と健康寿命(2019)との差は、男8.79年、女12.19年となりました。
男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年
令和3年の男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.47年、女の平均寿命は87.57年となり前年と比較して男は 0.09年、女は0.14 年下回りました。平均寿命が前年を下回るのは、東日本大震災の影響を受けた2011年以来となっています。
厚生労働省の分析では、男女とも悪性新生物<腫瘍>、肺炎、交通事故などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働く一本で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等などの死亡率の変化が平均寿命を縮める方向に働いているとのことでした。
平均寿命が延伸したことにより、生命表上の特定の年齢まで生存する割合も年々上がっています。
生命表上では、90歳まで生存する人の割合は、約40年前(1980年)に生まれた人では男性7.1%、女性16.0%であったのに対し、2020年に生まれた人は、男性28.1%、女性52.6%となり、多くの人が長寿を迎えるとされています。
女性75歳の平均余命は16.08年、男性75歳の平均余命は12.42年
令和3年簡易生命表により、主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を下回っています。
女性75歳の平均余命は16.08年(前年-0.14ポイント)、男性75歳の平均余命は12.42年(前年-0.10ポイント)となっています。
しかしながら、40年前と比較すると、75歳からの平均余命は男性では約4年、女性では約6年長くなっており、長くなる高齢期の備えが必要となってきていると言えるでしょう。
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