みんなで防ごう高齢者の事故!消費者庁が注意喚起~転倒、窒息、ヒートショック~

公開日:2019年12月24日|更新日:2019年12月27日

消費者庁は、ヒートショックなど高齢者の家庭内事故が特に冬期に起こりやすいことから、2019年12月18日に「みんなで防ごう高齢者の事故!」という注意喚起情報を出しました。

より安全な冬を過ごすためのポイントを紹介します。

目次

高齢者の3大事故「転倒」「窒息」「ヒートショック」

高齢者の不慮の事故による死亡者数について死因別に比較すると、平成 30 年では「転倒・転落」、「誤嚥等の不慮の窒息」、「不慮の溺死及び溺水」の順に多く、これらは「交通事故」や「自然災害」による死亡者数よりも多くなっています。
平成 21 年から平成 30 年までの死亡者数の推移を見ると、「誤嚥等の不慮の窒息」は横ばいですが、「転倒・転落」「不慮の溺死及び溺水」は増加傾向にあります。

消費者庁が「交通事故よりも多い3大事故」としている転倒・窒息・ヒートショックを防ぐためのポイントを、紹介していきましょう。

転倒事故を予防する!

高齢になると転倒・転落のリスクが高まる

高齢になると、転倒・転落のリスクが高まることが指摘されています。
まず、筋力が衰えるため、僅かな段差でもつまずいて転倒事故を起こしやすくなります。姿勢を保持する平衡感覚も低下するので、階段や脚立等の高い場所からの転落事故も起きやすくなります。
また、老眼や白内障などの影響で視力が低下すると、足元が見えにくく、障害物に気付きにくいため、転倒・転落のリスクが高まります。
さらに、高齢者は、脳卒中の後遺症、認知症等の疾患や、服用している医薬品の副作用によって、ふらつきや立ちくらみを起こしやすくなります。

転倒・転落事故を防ぐために

家の環境を整えることで、転倒・転落のリスクを低くすることができます。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください
●高齢者住宅ジャーナル 住宅内の生活動線を安全で安心な空間に整えよう~住まいの改修ガイドラインより⑤~

餅による窒息事故を防ぐ!

高齢者の「不慮の事故」の中でも、特にお正月(年始)は餅による窒息事故が多発します。餅の窒息事故に関する基礎知識の啓発及び注意ポイントの周知を行います。

<餅による窒息事故を防ぐために>
(1)餅は小さく切っておく
(2)餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んで喉をうるおしておく
(3)餅はよくかんで、唾液とよく混ぜ合わせてから飲み込む

餅は食品の中でも、窒息事故が起きやすい食品です。ふだんはあまり餅を食べない人でも、お正月ならではということで久しぶりに食べる場合に事故が起こりやすいので、注意が必要です。

ヒートショック対策!

高齢になるとヒートショックによる入浴事故リスクが高まる

高齢になると、ヒートショックによる事故発生リスクが高まることが指摘されています。
高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下するため、寒暖差などで急激な血圧の変動があると、脳内の血流量が減り意識を失うことがあり、これが入浴中に起きると溺水事故につながると考えられています。特に、熱い浴槽内から急に立ち上がった時に、めまいや立ちくらみを起こすような方は注意が必要です。また、高齢者は食後に血圧が下がり過ぎる食後低血圧を起こしやすいため、食後や飲酒後も入浴を避ける必要があります。

高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下することから、ヒートショックが原因となる入浴事故のリスクが高まることが指摘されています。

ヒートショックが原因となる入浴事故を防ぐために

ヒートショックが原因となる入浴事故を防ぐために、6項目が紹介されています。
・入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
・湯温は 41 度以下、湯につかる時間は 10 分を目安にする
・浴槽から急に立ち上がらない
・食後、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
・入浴前に同居者に一声掛ける
・同居者は入浴中の高齢者に注意する

消費者庁では、事故予防の第1に「入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく 」を挙げています。
その理由としては、以下のように説明されています。
「暖かい部屋から、温度の低い脱衣所、浴室内に入ることで血圧が上がり、その後、温かい湯に入ることで血圧が低下します。この急激な血圧の変動を防ぐために、入浴前には脱衣所や浴室内を暖めておくことが大切です。」


浴槽から立ち上がる際の注意点としては、
「入浴中には湯で体に水圧がかかっています。その状態から急に立ち上がると体にかかっていた水圧がなくなり、圧迫されていた血管は一気に拡張し、脳に行く血液が減り、意識の消失を起こすことがあります。」
→この意識障害を防ぐため、浴槽から出るときは、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がることが大切です。

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