入居者に聞く生の声②「人生の第二・第三章『楽しく』『快適』が鍵」

公開日:2019年3月4日|更新日:2019年3月17日

高齢者向け住宅に実際に住む方の生の声をお届けするコーナーです。「住宅を探したきっかけ」や「暮らしの中で感じたこと」などを語っていただきます。

今回は神奈川県横浜市にある住宅型有料老人ホーム「グランクレールセンター南」にお住いの『森川さん』を取材してきました。

目次

蕎麦業界に革命を起こした男

 「僕の人生は蕎麦と妻に支えられてきた」と半生を振り返る。昭和5年に創業した、鶴見の名店「長寿庵」。同店は歴史ある蕎麦の味もさることながら、森川さんが打ち立てる様々なサービスで毎日大賑わいだった。常に業界関係者と打ち合わせを重ね、最新機器の導入や自身が日本で初めて打ち出したという「蕎麦のセットメニュー」は業界に衝撃を走らせた。「もう畳んでしまったけど、あの当時は毎日が激動だった」と目を細める。

夫婦二人三脚の人生

 60年以上連れ添った妻「寿子さん」との出会いは大学時代。「結婚するなら彼女以外考えられない」というほどの一目惚れ。長年共に店を切り盛りしてくれた寿子さんとは世界中を巡ってきた。今もアルバムをめくりながら「この国ではこんなことをしたね」と懐かしむという。

引越しは「決意」が必要

 森川さんが高齢者住宅を探し始めたのは約8年前。長年家事労働に従事してくれた寿子さんを解放してあげたいという思いで探し始めた。しかし、高齢者住宅は一長一短でまさに「帯に短し、襷に長し」な住宅が多かった。「散々迷った。高齢者にとって住宅探しは石橋を叩いて渡るようなもの。自身にピタリとあう物件に巡り合わせてもらい感謝」と振り返る。

「ホテルのような家」で送るシニアライフ

 旅行好きの森川さんにとって「グランクレールセンター南」での生活は別荘に長期滞在しているようで、今の生活を「三食付きのホテルライフを満喫している」と表現する。毎日、現地の厨房で作る食事は元蕎麦屋の森川さんも納得の味。カラオケや娯楽室も充実しており、寿子さんは入居間もなく、入居者の方に誘われてビリヤードを人生初プレイしたという。「第二・第三の人生のスタート台として、夢のある生活を提案してくれる」。

編集協力 樋口彰治(高齢者住宅協会/神奈川ロイヤル株式会社

公開日:2019年3月4日|更新日:2019年3月17日

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