平成30年11月30日に、厚生労働省は、人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み、「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」について、愛称を「人生会議」に決定したと発表しました。
健康寿命が長くなる中、住まいの備えと合わせて、人生会議について考えてみませんか?
人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)とは
自らが希望する医療・ケアを受けるために
誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、約70%の方が医療・ケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることが出来なくなると言われています。
自らが希望する医療・ケアを受けるために、大切にしていることや望んでいること、どこで、どのような医療・ケアを望むかを自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、共有することが重要です。
自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取組を「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼びます。
ACPの愛称募集は8月13日から9月14日に実施したもので、応募総数1,073件の中から、愛称選定委員会により「人生会議」が選定されました。
11月30日(いい看取り・看取られ)は「人生会議の日」
厚労省は、「人生会議」の愛称発表と合わせ、毎年11月30日を「人生会議の日」と定めたことも発表しました。「いい看取り・看取られ」の意味が込められており、ACPを身近に感じてもらい、周囲との話し合いを促す狙いがあるとのことです。
人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)のすすめ方
これからの治療・ケアに関する話し合い
神戸大学では、「平成 29 年度厚生労働省委託事業 人生の最終段階における医療体制整備事業」により、「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」に基づいたACPの進め方について パンフレット を作成しました。
ACPは以下の5ステップで進めるとされています。
ステップ 1:考えてみましょう
ステップ 2:信頼できる人が誰かを考えてみましょう
ステップ 3:主治医に質問してみましょう
ステップ 4:話し合いましょう
ステップ 5:伝えましょう
人生の最終段階を迎えた本人や家族等と医療・ケアチームが、最善の医療・ケアを作り上げるための合意形成のプロセスを示すものとして、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を策定し、人生の最終段階における医療・ケアについて話し合ってみませんか。
関連リンク
●厚生労働省2018年11月30日報道発表資料
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称を「人生会議」に決定しました
ACP啓発リーフレット
●神戸大学パンフレット
これからの治療・ケアに関する話し合い~アドバンス・ケア・プランニング~(パンフレット)
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