今年は、全国の広い地域で 1951 年の統計開始以来、最も早い梅雨明けとなり、6月末からは記録
的な暑さとなりました。そのため、6月末から7月はじめにかけて、熱中症による救急搬送人員、死
亡者数は例年になく高い水準となりました。
これから8月にかけては、全国的に一年でもっとも気温が高くなる時期であり、熱中症リスクは
引き続き非常に高くなることが考えられます。
7月25日に、政府から、熱中症対策の更なる強化について呼びかけがありました。
高齢者の生命を守るために、どのような行動が求められているのでしょうか。
令和4年夏の記録的な暑さ
令和4年は6月から記録的な暑さに
環境省によると、6月末から7月初にかけ、東京都心で9日連続で猛暑日は観測史上最長とのことです。
全国的にも、6月の最高気温上位10番のうち9つが2022年に発生したこととなりました。
令和4年の熱中症による死亡者は、6月から高水準となっています。
令和4年夏の電力需給状況
経済産業省によると、6月にしては異例の暑さにより、電力需要が大幅に増大しました。この時期は、夏の高需要期(7・8月)に向けて発電所が計画的にメンテナンスを行っていたのだそうです。これらにより、6月26日には、国により東京エリアへの電力需給ひっ迫注意報が発令されました。
今後は、電力の追加や発電所の運転計画の変更により需給は改善する見通しとのことです。
熱中症警戒アラートを活用しましょう
日頃から、熱中症アラート情報をチェックするようにしましょう。
エアコンをしっかり使いましょう
エアコンの使用につき、この夏は電力の安定供給に必要となる水準を確保できる見通しです。
熱中症も懸念されるこの夏は、命や健康を守るため、無理な節電をせず、躊躇することなくエ
アコンを適切に使用することを呼びかけてください。
令和3年の東京都23区における熱中症による死亡者39人を、東京都監察医務院が分析したところ、エアコン利用が命に直結する結果となりました。
39人のうち8割以上は65歳以上の高齢者で、屋内での死亡者34人のち、約9割(26人)がエアコンを使用していなかったことが分かりました。
停電時に備えて
万が一、エアコンが使えないときの備えも必要です。
高齢の親と離れてくらす人は、親御さんのお住まいの地域の熱中症アラート情報にも注意しましょう。
室内の快適さをキープするためには、窓や屋根の断熱性を見直すことも大切です。
断熱性の高い家では、外からの暑さの影響を受けにくく、エアコンにより温度を保ちやすくなります。
逆に、断熱性の低い家では、窓や屋根から暑さが室内に入りやすくなるため、快適な温度をキープするためには、光熱費がより多くかかってしまいます。
ご自身の住まいや親御さんの家を、断熱性を高めてより快適にするための方法をお知りになりたい方は、こちらの記事をご参照ください。
高齢者【リフォーム】<ポイント①>夏でも冬でも快適住まいで元気に長生き~住まいの改修ガイドラインより①~
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